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秋合宿レポート④~雪の学校~

小国町域学連携事業レポート 〜雪の学校班〜

こんにちは、早稲田大学法学部の青木です。

「雪の学校」班のレポです!

1班は来年で19回を迎える、小国町五味沢地区で行われる「雪の学校」の提案をしてきました。秋に色づいた山々、荒川がとても綺麗でした!

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「雪の学校」は毎年3月上旬に行われるイベントです。校長先生はなんと地元のマタギなのです!

雪上ハイキングや、夜は火祭り、マタギ鍋、尻滑りなど盛りだくさんのイベントです。夜の交流会は、マタギ鍋と地元のお酒で多いに盛り上がるようです。県外からの参加者も多く、リピーターの方も多いようです。

ちなみに…昨年の応募ページ↓

http://www.ogunikankou.jp/06festa/yuki/yuki.html

私たちは今回、2日間五味沢地区にある、りふれを訪れ、「雪の学校」の校長先生にお話を伺ってきました。「雪の学校」の現状や課題、そしてマタギについてもお話を聞くことが出来ました。

雪の学校の課題としては・・・

・コンテンツのマンネリ化解消

・若い層の集客

・スタッフの不足

・情報発信

などがあがりました。こんな感じで書き出しています。

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これらをふまえて、今回私たち1班のミッションは、「雪の学校」のさらなる活性化でした。

提案をするにあたって、「僕・私達が行きたい雪の学校」という視点で考えていきました。

私たちのような学生を呼び込むことで、リピーターの方も今までと違った雰囲気を感じられ、またスタップの不足の解消にも繋がるのではないか?と思ったのです。

そしてブレストしていきます…

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そして!私たちが今回新たに提案したプログラムは、、

・ 雪上ウォークラリー

マタギは山に入ると「山ことば」という普段とは違う言葉を使そうなので…「山ことば」を学びながら雪上ハイキング!

・巻き狩り体験

マタギが実際に狩りをするところを見られる!

・交流会in巨大かまくら

大人も子どもも力を合わせて全員で日本最大級のかまくらをつくる!

出来たあとはその中で「モミガライト」を焚いて美味しい食事会。

・尻滑り

巨大かまくらの上から、滑り台!

・昇格制度

年一回の学校。毎年参加すれば、学年も上がる!

まだまだ、たくさんのアイディアがでました。

また、多くの人にこの「雪の学校」を知ってもらいたい、と思い、PR、宣伝チラシの提案もしました。チラシ案↓

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今回は2日間という短い時間だったので、十分に詰めることができなかったのですが・・・次に繋がる議論はできたのではないかと思います。

2月の合宿では開講に向けて実践、再考していきたいと思います!

小国にも雪が降り始めました。

雪の学校、新入生あつまれ〜^^♪

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秋合宿レポート③(前篇)~黒沢峠~

こんにちは!

早稲田大学教育学部の丹羽です。

私たちの班は小国町での秋合宿で、越後街道十三峠の調査を行いました。

このレポートでは前後篇で前回、9月の合宿での調査と合わせ、まず「十三峠とはなんぞや?」と言ったところから紹介したいと思います。

まず、越後米沢街道とは約500年前に整備された約70kmの旧街道で、この地方の物流や交通の要衝として栄えました。

歴史上では、

・伊達正宗

・西郷隆盛

・イザベラバード

・原敬

などの著名人が通ったと言われています。

しかし、ひとたび国道113号線が開通すると使われることは少なくなり、多くの峠道が忘れ去られてしまいました。

それが十三峠です。

近年は、この峠道からその歴史的価値を思い起こさせる当時のままの敷石が発掘されており、また、十三峠うち、十の峠が小国町内にあることから、地元の貴重な資源として内外から注目を集めています。

今回私たちは、この十三峠の中で黒沢峠と萱野峠を訪れました。

まず、前篇では黒沢峠の魅力に迫りたいと思います。

入口から既に雰囲気出てますね。

この黒沢峠は十三峠の中でも特に早く発掘が進み、峠を通してなんと3600もの敷石が発見されたそうです。

峠道は杉林からブナを中心とする広葉樹の林へと続き、多様な顔を見せます。

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広葉樹林

私たちは時間の都合上、全てを歩ききることは出来ませんでしたが、歩ききると2.7km、往復5.4kmの程よいハイキングになるそうです。

その後、公民館で敷石保存会の保科さんに地域の現状や課題について伺いました。

まず現状として、黒沢峠は地元の繋がりを保つための場として非常に機能しているということです。発掘が終了してからこれまで30年近く黒沢峠まつりが行われ、地区の人たちが一つとなり運営にかかわっているそうです。

このように、地道な地元への働きかけを通して関心を高めることで、維持管理への意識を高め、NHKの番組での取材が来たり、ある雑誌では熊野古道が引き合いに出されたりするほど美しい状態で敷石と景観が保存されています。

また、こういったボトムアップな活動が外部客の集客にも繋がり、年間1000人ほどの人が敷石保存会を通して訪れており、敷石保存会が関与していない観光客を加えれば相当数が毎年黒沢峠を訪れているそうです。確かに私たちが歩くなかでも、多くの一般客のグループに出会いました。更に彼らの多くが新潟県など、県外からの客が多く、黒沢峠の知名度と観光資源としての価値を感じさせました。

しかし、一見順調そうに見える地域にも課題があります。

「若者が少ない」ことと「お金がない」ことが問題になっているのです。

前者に関しては既に手を打ってあり、最近は黒沢峠で野外フェスなどを行う「コネクト」という団体と協力関係を作り、黒沢峠に若者だけでなく、外国人なども訪れるようになってきているそうです。

今回、私たちが特に話し合ったのは後者です。黒沢峠は基本的に入山料など全て無料なため、峠の維持管理は全てボランティア、必要最低限の経費のみ役所からの補助を使っています。しかし、補助金も必要なところ全てに出るわけではなく、加えて今年は黒沢峠まつりの際に荒天により備品に破損が出たため経費となり、運営側の負担が重くなってきていることが問題になっています。

私たちは駐車場の有料化やガイド料の徴収など、今すぐにでも出来そうな集金スキームを提案しましたが、話すにつれて問題がもっと複雑である事に徐々に気付きました。

それは、地元の方が「ボランティア」でやっていることに意味があるということです。

もともと黒沢峠は観光資源というより、黒沢峠まつりなど、コミュニティー内を繋ぐ地元の方々の資産として利用されてきました。それが今日の観光的価値に結果として繋がっていますが、運営側としてはお金を取るつもりで始めたわけではありません。

そこに精神的な持続可能性と経済的な持続可能性のジレンマを感じました。

「たくさんの人が来てくれるのは嬉しいが、お金を取ってしまうのは申し訳ない。」「そこまでは自信がない。」また、「お金を取ってしまうとそれがプレッシャーになる」とも仰っていました。

地元のものであり手が届く範囲だから気楽に出来るし、楽しく、長く続いている部分が少なからずあるのではないでしょうか?

しかし、現実問題としてお金なければ長期的には維持費、管理費を削らざるを得ません。

僕たちはこうした話し合いの中から寄付金に糸口を見つけました。

保科さんは「好意でいただいたお金なら受け取る」と仰っており、現に峠の入り口には小さい募金箱を設置していました。つまり、誰もがこの黒沢峠を自ら「お金を出して維持したい」と思える仕組みがあれば運営側の精神的負担にもならず、峠も持続可能な形で管理、維持出来るのではないかと考えました。

残念ながらここでタイムアップ。

あまり力になれず恐縮ですが、地域の課題やその取り組みを学ぶ上で、とても建設的な議論が出来たと思っています。

この場を借りてお礼申し上げます。

保科さん、ありがとうございました。

(見てるかわからないけど、、、)

本当にいい場所だったので、今度はゆっくりと歩ききりたいですね。

皆さんもぜひ訪れてはいかがでしょうか?

後篇では現在も敷石を発掘中の峠、萱野峠についてレポートします。

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秋合宿レポート②~ギフトセット~

2班 ギフト班

こんにちは!

グループワーク第2班のギフトグループです。

11月22日23日に東京の御茶ノ水駅の近くにあるマルシェに出品するためのギフトセットを考えてみました。

今回の合宿が始まる前に、すでにギフトセットの販売プロジェクトは進んでいました。そのプロジェクトを、先頭をきってきたのは旬彩工房を営む山口ひとみさんです。山口さんは「小国町のたくさん魅力をみんなに知ってもらいたい、みんなに元気でいてほしい。」とおっしゃっていました。山口さんは小国町で収穫できる雑穀やお米をクッキーやパンなどにアレンジをして販売などもされており、小国のさらなる魅力づくりに頑張っておられます。

そこで今回の私たちのミッションは、今あるギフトセットを新しいのにどこか懐かしいものに改良、そして安心・安全などのキーワードを、盛り込んだ商品を提案企画し、東京の人たちに発信することです。山口さんの提案した「小国のギフトセット」を改良し、より良いギフトにするために活動させて頂きました。

この商品が小国出身の方が小国を知らないその家族や職場の人に知ってもらうためのツールとして使われることを想定し、主に次の3点について話し合いました。「ギフトの中身」「工夫」「ネーミング・キャッチコピー」です。

ギフトについて、小国町の土産を調査したところ、多くの種類の特産物がありました。

そこで、受け取る側の好みに合わせてギフトを送れるように、選択できる3種類のギフトをつくることにし、「お米・雑穀中心」「多様な種類」「スイーツ」に分けて、選択性のギフトにしました。

他の地域と差異をつけるために、“小国ならでは、小国しかない”という意識を全面に出すことができるように話し合いました。たとえば、小国らしく地元を思い出してもらうために、カラフルな包装よりも素朴な色の包装が良いのではないかという案です。そして、粟、かごなど、食べるもの以外にも小国らしさを引き出すものを一緒に梱包し、飾る工夫もしようと決めました。また、体に良く、無添加であることをアピールし、小国のギフトの中身それぞれについて少し説明するために、ひとこと添えたカードを一緒に入れることも提案しました。

ネーミング・タイトルについて、様々な意見が挙がりましたが、小ブランド品のような名前にしたいということで、「 kutte meccha 」に決まりました。小国町の方言で「召し上がれ」を「食ってめっちゃ」ということから、この名前を思いつきました。

ローマ字にした理由は主に2つあります。1つは、一瞬フランス語のようにも読めて、かわいらしさが生まれると考えたからです。そしてもう1つは、2020年に東京オリンピックが開催され、外国人の方が多く日本に訪れるようになるため、外国人の方にも読むことができるローマ字で表記することで手にとってもらいやすくなると考えたからです。

以上の理由から「kutte meccha」という名前を考えました。

また、宣伝用のキャッチコピーは、「食べて元気! 安心・安全な山形県小国町のうまいもの集めました。 食ってめっちゃ!!」に決まりました。ギフトセットの名前である「kutte meccha」が方言の「食ってめっちゃ」であることがわかるように、キャッチコピーの中にも食ってめっちゃという言葉を入れました。山口さんがおっしゃっていた「食べて元気がでる」という言葉を最初に盛り込み、次に無添加であることを安心・安全というキーワードで表わしました。

東京都のマルシェでの試作販売が成功すれば、全国の通販で販売することも考えています。みんなの愛情と小国町の魅力がたくさん詰まった小国町のギフトセットの応援をよろしくお願いします。

小国町のアスモで売られている小国物産コーナーです。ギフトセットの中身を考える際に視察しました。

雑穀

ギフトセットの中に小国の穀物を装飾としていれたら面白そうですね。季節ごとに入れる穀物を変えてみてもふるさとの風景がよみがえってきます。

ギフト

これは検討中の、お米・雑穀中心のギフトセットの様子です。これから販売されるギフトセットの中身が楽しみですね。

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秋合宿レポート①~からこ班~

こんにちは!

早稲田大学国際教養学部3年生の瀬戸麻由です!

山形県小国町での合宿中2日間、私は第二班「商品開発チーム」で活動してきました。

活動の様子を報告します♪

まず、私たちがおもむろに出会った地域の伝統食は…コチラ!

その名も「からこ」。

名前からはなかなかどんな食べ物なのか想像ができません。

私自身、最初に聞いたときは「辛い食べ物かな?」と思いました。

「からこ」は、うるち米と砂糖と水を混ぜて作るシンプルなお菓子です。

小国町では昔から家庭で作られてきましたが、

町の外ではみられないとても貴重な伝統スイーツ。

私たちのミッションは、

「からこ」を小国の伝統食として東京に進出させる際の売り出し方の考案すること!

実際に、11月か12月に東京・御茶ノ水で行われるワテラスのマルシェで試験的に販売を予定しています。ターゲットは東京のオフィス街のOLのみなさま。

どんなものを、どのような形で提供できるでしょうか?

まずは、実際に「からこ」を作ってみました!

指導してくださったのはきよこさんと旬彩工房を営む山口ひとみさん。

今回作るのは黒糖味!炒ったクルミもまぜてみました♪

うるち米の粉に黒糖をまぜ、刻んだクルミをまぜ、水をまぜ…

機械にかけてしっかりとまぜて、ついていきます。

 

単純な行程ですが、機械のないころはうるち米を粉にすることから本当に大変だったそう。

砂糖も高価な時代には、クルミの甘みで食べていたそうです。

歴史を感じるきよこさんの「からこ」トークでイメージを膨らませつつ、今度は形作り。

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普段はこぶしほどの大きさに固めて完成の「からこ」ですが、

「もっと小さいほうが食べやすいかな」「形もかわいくしてみよう」

と試行錯誤を重ねます。

できた試食用「からこ」は、他の班のメンバーや地元の方に食べてもらい、

商品化に向けた意見を聞いていきました。

そして、「じゃあ実際にどう商品化する?」と話合い。

「率直にからこに対して持っている印象」

を片っ端から書き出して、

何を商品のコンセプトとして売り出すのか?考えていきました。

 

そこからさらにキャッチフレーズになる言葉のブレスト。

一番みんなで納得したのは、

「お米で作った和きゃらめる“からこ”」

なるほど、あの独特の触感も「和キャラメル」と言われると腑に落ちる…

さらにさらに、販促の一つとして、「からこ」にちなんだゆるキャラも誕生!

その名も「小国からこ」です。

終始2班の活動に同行してくださった、緑のふるさと協力隊員の樽川さん考案です♪

そこから実際のマルシェでの購買フロー案を作成。

のぼりやPOP、商品のパッケージなどなど、イメージを固めていきました。

食べてもらった人に何を感じてもらいたいのか?

班員で熱い意見を出し合いました。

・もちろん、山形県小国町に興味を持ってもらうきっかけになってほしい!

でもそれだけではなく、

・小国町の伝統食に触れることで、自分のふるさとに思いをはせてほしい!

というのも私たちの強い気持ちです。

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「からこ」から広がるいろんな「わ」。

早大生と小国町の「わ」

東京と小国町の「わ」

食べた人のふるさとと小国町の「わ」。

素敵な「お米で作った『わ』キャラメル“からこ”」。

商品化をぜひお楽しみに♪

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